Notionで「社内Q&Aボット」を作る方法|マニュアルへの問い合わせ対応を自動化する仕組み
- 直也 三原
- 5 日前
- 読了時間: 4分

※本記事の事例は、実際の支援内容をもとに企業名を仮名にして紹介しています。
「同じ質問」への対応に、毎日時間を取られていませんか?
「この手順、どうやるんでしたっけ?」
「申請するときのフォーマット、どこにありますか?」
「ちょっと確認したいことがあって…」
新しいスタッフが入るたびに、同じ質問が繰り返される。
聞かれた側も仕事を止めて答えなければならない。
マニュアルは作ったはずなのに、どこにあるか分からないから結局人に聞く。
こうした状況は、多くの中小企業の現場で日常的に起きています。
私は小売業で14年間現場を経験し、今はNotionを使った中小企業の業務効率化支援を行っています。
その中で気づいたのは、問い合わせ対応の問題は「答えがない」のではなく、「答えを引き出す仕組みがない」だということです。
問い合わせが止まらない2つの理由
マニュアルが「置いてあるだけ」になっている
マニュアルを作って共有フォルダに置いた。
でも実際には、どこにあるか分からない、探すのが面倒、そもそも存在を知らないというスタッフも多い。
結果として、あっても使われないマニュアルになっています。
「聞いた方が早い」という文化が定着している
マニュアルを探す時間より、詳しい人に聞く方が確実で速い。
その判断は正しいのですが、聞かれる側の時間は無限ではありません。
特定の人に質問が集中し続けると、その人の業務が慢性的に圧迫されていきます。
Notionのフォームとエージェント機能で「答えてくれる仕組み」を作る
最近、クライアントへの提案を作成していたときに、Notionだけで社内Q&Aボットを構築できることを発見しました。
仕組みはシンプルです。
Notionのフォームで質問を受け付ける(スタッフはフォームに質問を入力するだけ)
フォームの回答がデータベースに自動追加される
Notion AIエージェントが指定したマニュアルページを参照し、回答プロパティに返答を書き込む
この仕組みが動き始めると、スタッフは誰かに聞かずとも、フォームに入力するだけで数秒から数十秒以内に回答が返ってきます。
驚いたのは、Notionのメンバーでないゲストユーザーもこのシステムを活用できるという点です。
フォームはゲストにも公開できるため、パートスタッフや外部スタッフが多い職場でも、同じ仕組みを提供することができます。
あるリフォーム業者での実践例
あるリフォーム業者では、現場スタッフからの問い合わせ対応が担当者に集中し、見積作業の時間が圧迫されていました。
手順に関する質問、資材の発注方法、申請書類の書き方など、内容は毎回ほぼ同じです。
そこでNotionのフォームとエージェント機能を組み合わせた社内Q&Aボットを導入しました。
既存のマニュアルページをエージェントに読み込ませ、フォームからの質問に自動で回答する仕組みを構築。
現場スタッフはスマートフォンからフォームにアクセスし、分からないことを入力するだけで、業務時間内に回答が届くようになりました。
担当者への直接問い合わせが大幅に減り、見積作業に集中できる時間が確保されています。
社内Q&Aボットを構築する3つのステップ
1. 回答の元となるマニュアルをNotionで整備する
ボットが回答できる範囲は、マニュアルに書かれた内容に限られます。
まずは、よく聞かれる質問とその答えをNotionページに整理しておくことが出発点です。
2. Notionフォームで質問受付の窓口を作る
Notionのフォーム機能で「質問受付フォーム」を作成します。
質問内容のテキスト入力欄を設け、送信するとデータベースに追加される設定にします。
フォームのURLをスタッフに共有すれば、すぐに運用を開始できます。
3. Notion AIエージェントで自動回答の仕組みを設定する
データベースにページが追加されたことをトリガーに、Notion AIエージェントがマニュアルを参照して回答プロパティに返答を書き込む設定をします。
エージェントの指示書には、参照するマニュアルページのURLと回答スタイルを明記しておくと、精度の高い回答が返ってきます。
「答えてくれる仕組み」があると、組織の動きが変わる
問い合わせ対応が自動化されると、二つの変化が起きます。
一つは、聞かれる側が本来の仕事に集中できるようになること。
もう一つは、聞く側が「この程度のことを聞いていいのか」という遠慮から解放されること。
分からないことをすぐに解決できる環境は、スタッフの自走を促し、現場全体の動きを軽くします。
Notionは、情報を置いておく場所から、質問に答えてくれる存在へと進化しています。
その可能性を、ぜひ自社の業務に取り入れてみてください。
まずは相談してみませんか
「スタッフへの問い合わせ対応に毎日時間を取られている」
「マニュアルを作ったのに、結局誰も使っていない」
そんな状況であれば、まずはお気軽にご相談ください。
御社の業務内容に合わせた社内Q&Aボットの設計を、一緒に考えていきましょう。



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